2011年4月25日月曜日

マラウィ近況

マラウィのカリラ地域開発プログラムの近況報告がきた。

これは住民による地域開発委員会が中心となり、地方政府スタッフを技術指導者として、5年計画で進められている活動で、スポンサーシップ・マネジメント(スポンサーとチャイルドを結び、またトレーニングをする)、経済開発、教育、農業というプログラムで構成されている。

原資はスポンサーの寄付で、46,700千円ほど。おそらくスポンサーの数は何百人といるのだろう。だからその人たちにいろんなものを郵送したり、手紙を翻訳したりするだけで大変な作業のはずだ。経費の4割近くがスポンサーシップマネジメントに割かれるのは当然なんだろうな。

農業プロジェクト。指導員の地道で献身的な努力が伝わってくるような内容だ。食物が安定供給できること、それが産業の基盤なんだと本当に理解できる。

教育。中学校入試を受ける子どもが4割前後。貧困からの脱却に教育は絶対に欠かせない。

保健衛生と経済開発(貯蓄)。我々が当たり前のように享受しているものが、これから始まろうとしている。

井戸ができ、病気の発生が激減したという記事。こんな記事や農業開発の記事を読んでいると、自分自身が現地に行って体を動かして汗を流したい気持ちがむらむらとわいてくる。

田舎に暮らしていると視野がどうしても狭くなってしまい、発想や想像の果てが、少々がんばっても日本の範囲内にとどまってしまいそうになる。「いろんなところで、いろんな人ががんばっている」と思うときの「いろんな」の範囲が狭く固まってしまいがちだ。
でも、世界で行われている、センセーショナルではないけれど地道で着実で情熱のこもったこういう取り組みにほんの少しでもかかわっていると、狭く固まってしまいがちな視野をまた広げてくれる。
日常的な活動はごくごく狭い範囲内のことに限定されるだけに、そういったことがありがたい。

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