2011年12月14日水曜日

毎年おじゃましている若狭消防署の「意見発表会」に審査員として行ってきた。
やはり今年は東日本大震災の話が多い。緊急救護で現地に行った経験のある人が多いこともあるだろう。彼らは常日頃から「命の危機」に直面する仕事をしているのだが、やはりあの災害は特別だったのだ。
熱意・決意、とにかくパッションが全面に、そして前面に出る発表が相次ぐ。その先の「だからあなたは何をするか」という部分、つまり熱意をどう具体的な行動に移していくかという点が課題で、それは市民が公務員に求めるものでもあるから、そこを強く意識してほしいなどと小生意気にあれこれアドバイスなんぞしてきたけれど、その実、私が本当に勉強させてもらった。

熱意なき具体策など。
たとえ具体策なくとも、まずは熱意があれば。

SUKIYAKI塾やAPEC-semiで年間何百人という受験生に相対する中で、NPOでいろいろな、本当にいろいろな人と相対する中で、まずは熱意を持っているだろうか。いつの間にか「老練」という名の「こなし」になってしまっていないか。
というか、そもそもどんな活動でも、私という人間から熱意を取ってしまったら何が残るというのか。
これまでの技術者としての、またNPOとしての活動の中で、小生意気にもいくばくかのスキルは身につけた。だけどそれは夢中になってやってきたことの結果にすぎなかったのではないか。
彼ら若い消防士の、スキルという点では未熟ながら、そんなことを感じさせないような熱意を叩きつけられて、なんか落ち着きかけている自分を少し恥じた。

やっぱ時々活を入れてもらわんといかんな。
人間だものね、理屈の前に感情というかパッションがある生き物だものね。

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