2013年9月19日木曜日

濃密な時間の日々

朝7時前に家を出て(こんな時間に出たのはどれだけぶりだろうか^^;)活動現場を下見。
「災害現場を踏査してラフスケッチを描き、どんな対応をするかをざくっと計画する」って、土木コンサルタントとしてずっとやってきたことだが、今回はボランティアとして似たようなことをやっている。

この現場はお寺の本堂の床下に入り込んだ土石の除去が対象になる。
人が床下に潜り込んでスコップで土石を掻き出して箕に入れてリレーで外に出し、一輪車で近くに積んでいく。
土木コンサルとして計画していた災害対応とは質的にも量的にも比べ物にならない。
平成16年に福井豪雨の災害ボランティアとして作業をしたときに、ふらふらするくらいの重労働で土砂撤去をしながら「小さなバックホウでも持って来ればあっという間なのに」と思っていたものだが、効率性という点でいえば確かにその通りだ。やはり「土木」の力を借りなければ災害からの復旧などおぼつかない。

ただ、大勢のボランティアが小さな力を結集して汗まみれになりながら作り出すこの成果は、全く質の違う元気を被災地に与えると思う。

朝9時過ぎのボランティアセンター。今日は140人以上のボランティアが集まってくれた。本当にありがたい。

出発前のオリエンテーリング。被災者への気遣いを忘れないこと、安全第一であること。つまりは彼我ともに「人の心と体」を一番大事に考えて、効率は二の次なわけだ。
世の中すべてこれがいいなどということは決してないが、こういうところがまさにボランティア活動なわけだ。

午後、またしても不良副センター長はセンターを抜け出して、市内のふれあいサロンにて「オバマージャン」。

自画自賛ではないけれど、このオバマージャンはどこでも楽しんでもらえて、いつも嬉しくなってくる。
終了後ボランティア活動現場を回り、夕方バタバタとセンターに戻って翌日の段取りやHP更新など。SUKIYAKI塾東北・北陸・広島・沖縄でも使ったJimdoでHPを作ったが、こういうツールは時間がないときほどありがたい。
実働2日目、いくらこれまで何度か研修をしてきたとはいえ、実践は初体験の連続で、皆さんけっこういっぱいいっぱいなのがわかる。
でも怒鳴り声はなく笑い声がある。
ちょっとした言動挙動ひとつひとつに「みんな元気でやり通そう」という意思と気遣いがあって、人的・理念的・自己実現インセンティブがいっぱいある。
でも物質的インセンティブはぜんぜんない^^;。
社会の中ですごく異質な、でも素敵な空間だ。
その証拠に、1日前がずっと前に感じられるほどに、今日が2日目だとはとても思えないほどに時間の密度が濃い。人と人とのコミュニケーションも濃い。

8時過ぎにようやくひととおり終わって、加斗地区の補助金申請や上根来の事業推進といったNPOタイム。
9時過ぎにそれも終わってセンターを後にし、マクドに入って添削。つまり自分の時間。

濃密な時間の中で困ったことには腰痛が悪化している。まあ、一輪車やら岩塊やら「せいっ」と声をかけて力を入れることをしていたらよくなるはずもないわな。
腰痛に効果があるという入浴剤を買って帰って長風呂した。

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