2015年1月4日日曜日

時間つぶしの講演はつらい

11月に東京でRCCM登録更新講習会を受講したときの話である。
ここ数年、いつも口頭試験セミナーツアーの中に組み込んで東京で受講していて、今年も永田町の都市センターホテルで受講した。

冒頭、CPDなどの制度改定や担い手3法、インフラメンテ資格などの重要テーマについての話があって、まあ皆さんそれなりに聞いていた。
次に大学の先生が出てきて、人やまちにやさしいどうこういったタイトルで、穏やか~な声で講演を始めたとたん、空気がふわんとゆるんだ。
前を向いていない人が増えた。メモを取っていた人の手が止まり、キョロキョロしたり内職をはじめたり船をこいだり、まあつまり各自が思い思いに時間をつぶしはじめた。
空気はぼーっとして、時間の流れる早さが起きらかに遅くなっている。

私も人前で話をする機会の多い人間だから、うーむと考えた。
資格更新とかCPDを溜めるとか、講演の内容そのものには目的がない講演は、話す側に取ってみればしんどい。
聞く気がある人の期待に応えようと話のレベルを上げると多くの人がついてこれないし、多くの人が時間つぶしだとしても寝ずに聞いてもらえるようにと話のレベルを下げると得るものの少ない講演になる。
まあ結局、実りあると思ってもらえるような高度な(難しいという意味ではない。知識や理解度や考える力において得るものがあったということだ)話をおもしろくわかりやすく話すしかないのだが、それが簡単にできれば苦労はないのである。

…などとつらつら考えつつ、ピントがあっているのかないのかわからない目で前を向いていると、意外と早い時間で講演は終わった。途中落ちていたかオレ?

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