2016年9月17日土曜日

ちょっとさみしい祭りでした

雨が心配される中、「2日とも雨が降らないことはまずない」とまで言われる祭礼・「放生会」(ほうじょうえ)がやってきた。
江戸時代には村社であった八幡神社で、相撲程度の出し物だけで慎ましく祭礼が行われていたらしいが、日露戦争勝利を記念して県社に格上げになったのを機に、かつて江戸時代において広峰神社の祇園祭に出していた出し物を復活させ、若狭地方随一の大々的な祭りとなったものだ。
とはいえ少子高齢化の中で子供がいなくなり、親類縁者から近隣の子供までかき集めて苦労惨憺しつつ祭礼を継続しているとのことで、これはまあどこの祭りでも似たようなものだ。
旧小浜地区の各区が交代しつつ隔年で出し物を出しており、いつの頃からか「雨番」と「晴れ番」ができたらしい。まあきちんと統計的に見れば差はないのかもしれないが、たしかに数年前「雨番」が出たときは雨どころか台風が襲来して水害に見舞われるということもあった。
今年の天気予報は見事に雨であったが、さすがは「晴れ番」、祭礼1日目は曇り空で持ちこたえた。

私はもう10年以上、祭りの日は警察協助員として夜回りである。
だから夜店が並ぶ中を毎年同じように歩いているのだが、多少のデコボコはありつつも年々人手が少なくなってきているのは実感している。様々な娯楽やスペクタクルな催しがある中で、祭礼がかつてのような「ハレの日」の希少性を失っているということなのだろうな。

神社まで歩いていったら、なぜか夜なのに巫女の舞をやっていた。祭礼・神事として考えてもちょっと意味の分からないコンテンツではあるけれど、まあ盛り上げに一役買うためのステージとして考えればいいのだろうな。

人手が少なくなった分ということでもないだろうけれど、声をかけたりすべきやんちゃな子達があまり目につかない夜だった。
例年なら夜10時を過ぎてもまだまだ元気なホコテンのはずだったが、今年は10時前にはもう人通りはパラパラで、夜店も片付けかけていた。最後にタコヤキのひとつも買って帰って、風呂上がりにアツアツのタコヤキでビールをプハーッと思っていたのに当てが外れた。

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